季節の情報

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まほろば

吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始であろう。

この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。

第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。

市役所で鍵を受け取った新聞販売大下尚美さん(53)は、家族やペットの猫と避難中で、今回は母親の澄子さん(76)が1人で入居する。「ペットと入居可能な仮設住宅を待っていたら遅くなる。避難所は仕切りもない雑魚寝状態で、感染症の心配もある。母一人でも入居できるのは安心」とほっとした様子だった。

市などによると、仮設住宅は木造で窓は三重ガラスになっている。

市には4千件を超える仮設住宅への入居申請があるが市内で2日までに着工したのは548戸。