温泉×雪景色 体を温めながら楽しむ絶景
北海道の冬といえば。
みなさんは、何を思い浮かべるでしょうか。
寒さ、雪、スキー……いろいろあるかもしれません。
外気温が氷点下になることも少なくない厳しい寒さは、ときに絶景を生み出します。
一面の白銀や氷、雲海にダイヤモンドダスト。冬の北海道では各地で美しい景色が広がります。
「そんな景色を一度は見たい」と思いながら、しかし「寒いのは嫌だなぁ」と思っている人も多いのでは?
そんな人におすすめしたいのが、上富良野町にある「十勝岳温泉」です。
温泉から見える冬の景色
上富良野町は北海道のほぼ真ん中にあり、「青い池」などで有名な美瑛町の隣の町。
札幌から車やJRを使って約2時間半で行くことができます。
上富良野町の東側に位置する十勝岳は、標高2,077mの活火山。
その十勝岳の中腹にあるのが、十勝岳温泉です。
数件の宿などが集まる温泉街で、ドラマ「北の国から」で使われた無料の混浴温泉やロウリュを楽しむことができるサウナまで、さまざまな温泉を楽しみながら、雪景色の雄大な十勝岳や空気中の水分が凍って光る「ダイヤモンドダスト」、冷えた木々に冷えた水の粒がくっついて凍る「樹氷」、夜には満点の星空などを見ることができます。
また標高1,280m、北海道で一番高い場所にある「凌雲閣」は露天風呂に入りながら「雲海」も楽しむことができます。
雲海とはその名の通り、雲が海のように広がって見える現象。
発生する条件はさまざまですが、晴れた日に地面から温かな空気が逃げていく放射冷却による「放射霧」によるものが一番多く、早朝がベストタイミングと言われています。
しかしこの「凌雲閣」では夕方にも雲海が見られることがあるとのこと。早起きが苦手な人も、夕方にゆっくりと温泉につかりながら絶景が見られるかもしれません。
またこの十勝岳にはナキウサギが生息していて、時折かわいらしい鳴き声が聞こえることもあるということですよ。
寒いのが苦手でも楽しめる、冬の景色。
温泉で体を温めながら、景色で心を温める。
そんな贅沢な時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
文/生野綺袈