欧米を中心に休暇の過ごし方として注目されている「リトリート」
聞いたことはあるけれど、具体的に何をすればいいの? という方もいるのではないでしょうか。
「リトリート(Retreat)」は「退却」「避難」のほか、「休養の場所」という意味をもつ英語です。
つまり「リトリート」とは、観光地を巡ったり食べ歩きをするのではなく、仕事や人間関係から離れた場所で、疲れてしまった心と体を癒しながら自分自身と向き合う過ごし方のことなのです。
何をすればいいの?
仕事や人間関係だけでなく、流れてくるたくさんの情報にさらされて、気が付けば私たちの一日あっという間に終わっています。そんな日々の生活の中で溜まってしまったストレスや疲労をリセットする、リトリート。いったい、どのように過ごせばいいのでしょうか。
リトリートでいちばん大切なのは「日常から離れること」です。
自宅で好きな音楽を聴きながらゆっくりしたり、近くの公園を散歩したりすることもリフレッシュのひとつです。しかし日常の中にいるとどうしても次の仕事のことが気になってしまったり、仕事の日にできなかった家事を片付けてしまわなければ、などと考えてしまったりすると思います。
リトリートの目的は、心と体を癒しながら自分と向き合うこと。
自分自身の声をよく聞くために、あえて自宅や会社から遠い所に行ってみましょう。
おすすめは自然豊かな場所や温泉など。日々の喧噪から離れた静かな場所でゆっくりと流れる時間を感じられる場所を選んでみてください。
行きたい場所が決まったなら、そこで何をするかは自由です。
ずっとやってみたかったことをする。自然の中で太陽を浴びながら本を読む。そこでしか出会えない人たちと話してみる……心のままに楽しんでください。何もしなくても、もちろん大丈夫。ゆっくりお昼寝をしてもいい。予定を立てずに、心と体が赴くままに過ごしてみてください。
リトリートは日々社会の中で頑張っている、自分の心と体へのご褒美です。
贅沢に時間を使ってリフレッシュできたら、仕事も趣味もうまくいくかもしれませんね。
自然豊かで四季がはっきりとしている北海道には、リトリートにぴったりな場所がたくさんあります。
気になる場所は心が求めている場所。
ぜひ、足を運んでみてくださいね。
文/生野綺袈